おにごんのブログ

私のなんかの置き場

--Sky flower-- 第1話 空の美少女

第1話:空の美少女


毎日、毎日、同じ事の繰り返し・・・

しかしそんな日常があるからこそ

有り得ない事があると人は驚く

そう、毎日毎日イレギュラーな事が

起きてたら、並大抵なイレギュラーな事が

起きない限り人は驚かない。


もし今日、いつもの毎日ではなく

イレギュラーな日だとするなら俺は、


空から美少女が落ちてくる事を祈る

・・・・・・・・

・・・・・

・・・


「太郎ぉおちゃーんそろそろご飯食べないと

間に合わないわよー」

んむ?もうこんな時間か・・・。

部屋から日差しがガンガン入ってくる。

ちなみに俺の部屋は三階にある。

都会に住んでるので土地はあんまないが

高さがある。まぁ細長い・・・・

ん~ペットボトルみたいなもんだ



そう俺は毎朝、祈ってる。

しかし俺の祈りは神様の悪戯の様に

なにごともなく一日が終わる。

それが16年間だ。・・・いやすまん

本格的に始めたのは1年前からだ・・・。


1年前俺が勧められて読んだ本には、

主人公の元に空から宇宙船に乗った美少女が

落ちてくるというベタな話だった。

しかし俺は・・・

萌えた

そう萌えたんだ俺は萌えたんだ!なんか文句あるのか!

空から美少女じょじょがが、が、ががが降ってきたら

なにあなにいあなあいが悪いんだぁああ!!!

「たろお!!早くしろ!母さんが作った料理が冷めるだろ!」

「はいはーい」

やばい親父がキレてる。早くしないと・・・。



「んじゃいってきまーす」

「いってらっしゃーい~今日は風が強いからね~」

「うい~っす」

今日は学校は無いが、この前

自分の部屋にパソコンが欲しくて

ついお年玉を使って買ってしまった。

そして今日取りに行く予定だった。


家を出た後、空をみたが、今日は雲が早く動いてた

こんな日に美少女が落ちてくるわけがない。

こんな風吹いてたら自分のとこに落ちる前に

風に流されてわけわかんない所に落ちるだろう


さて俺は希望を捨て電気屋に向かった


電気屋は歩いて10分ぐらいの場所にあった。

頼んでたパソコンを貰い、さっさと家に帰って

起動しなくては・・・ん?


俺が電気屋を出たら何人かのイカツイ男が眼に入った

「よう ねーちゃんかわいいなぁ」

「俺達よぉ今日暇なんだけどそっちは暇?」

「いやーほんとかわいいじゃん」

「飯おごってあげるから一緒に遊ぼうよ」

4人の男が、何やら女の子をナンパしていた・・というより

ありゃあまずいなぁ 完全にあの子危ないって超嫌がってるじゃんか


まぁここで俺の選択肢


○みなかった事にして逃げる

○PCが気になる。早く帰ろう

○んー空に異常なし


なんと冷徹な選択肢達だ・・・。

まぁ俺は手にパソコン持っててハンデがあるし

男四人に勝てるわけがない。てかそんな主人公的な勇気がない


さて見なかった事にしてっと・・・


ッ・・・今日は風が強かったが

今・・・一瞬だけ風がなくなった


ん?と衝動的にさっきの連中に眼が行ってしまった


さっきとかわら・・あれっれれっれれれ!!!

美少女が一人追加されてるー!!!


さっきの連中と美少女の間にその美少女は居た。


追加された美少女は、

青いショートパンツに

青い身軽そうな服を着ていた。

青い髪であった。

そして一番気になったのは

深い深い蒼い蒼い眼だった。

それは吸い込まれそうな眼だった。

しかしその眼には「何か」があった

全体的に青というより少し水色に近い色だったが


まぁ青女と命名してみた。


しかし顔はどっちかていうと活発的なブルーな女には見えなかった

その青女はイカツイ男達が何か言う前に、

「お、おい、」

「吹っ飛べ!!!!」

・・・俺はいまいち理解出来なかった。

青女が右手を出した瞬間

男達は吹っ飛び・・っておああああ!!

俺の方向に飛んできた。ニューPCがぶっ壊れる所だった。


「おい危ねーじゃねーか」

「おぉ ごめんごめん!なかなかこの辺りでは調整が難しくて」

初対面の人にこんな失礼な言い方はあまりないが

パソコンが危険だったので失礼な感じになってしまった。

てか調整ってなんだ?今のは機械か、なんかか?


「あ、ありがとうございます」

「いやいや気にしなくていいよ!困った時はお互い様ってね」

そして青女は・・・、あれ宙に浮いてる。美少女もあっけにとられてた


「んじゃまたの機会にねー」

といい青女は消えてた。

ん?なんだったんだ?笑

なんかの防犯機械?トリック?てかドラマか?

まぁいいや

あんま深く考えないで行くか

まぁ俺はそのまま家に帰った。

いつのまにか風はもっと強くなってた。


「ふぅパソコン貰ってきたー」

「あら 遅かったわね なんかあったの?」

「ん?ちょっとな」

まぁさっき起きたわけわかんない事言っても信じらんだろう

さてさてインターネット繋げるか、、


俺は自分の部屋でパソコンと格闘して

4時間たったくらいか・・・


「ん~~一応ある程度まで行ったな。よし昼飯食べるか」


その瞬間、、、


俺の部屋の窓はぶち破られた


有り得ないイレギュラーな事だ。


それに驚いたが次に驚いたのは

その窓を割って入ってきたのが


今朝あった青女だった・・・。


「あぁーーもう!全然調整出来ない!!」

なにやら叫んでた・・・

それより

よーくみたら俺がさっきまで格闘していたPCが

液晶からぶっ壊されてた・・・。


「もう・・・とりあえず慣れるまでどっかに・・」


「おぃいいいいいいいいいいいいい!」

青女は眼をキラキラさせて

「ねぇねぇごめんとうぶんの間ここに住ませて!!」


「却下だあああああああああああああああああああああ」


「あ、ちなみにアタシの名前はスイラ!よろしくね!!」

「ってきいいてねぇえええええええええええええええ」