おにごんのブログ

私のなんかの置き場

--Sky flower-- 第2話 超越者(スペシャリスト)

第2話 超越者(スペシャリスト)


2018年8月2日

俺は太郎(タロウ)

20歳大学生 得意な事はゲーム

特に格ゲームでは世界ランキングも

載っている。巷では有名なんだぜ。

どうでもいいか。ははは。

この暑い暑い時期、セミ同士はコンサートでも開いてるのかってぐらいうるさい。そして学生は夏休みでハッピーしてるだろう。

だから俺も学生として満喫してるかというと、

否 この俺は違う。


一週間ほど前から俺の家に1人の"女"が居候している。

その女のせいで俺の平凡な日常は崩されかけている。いや壊されている。


太郎「おい 青女 頼むから暴れないでくれ」

スイラ「ぶんぶーんぶんーぶーん」


俺と青女2人は今晩のおつかいを頼まれてスーパー行ったその帰り道である。

青女は今日のカレーの具材が入った買い物袋をブンブン振り回してる。


この青女と呼んでる人物

スイラというのたが

普通にしていれば美少女と表現していいはずなのだがコイツは俺の購入したPCをぶち壊しあまつさえ居候して俺の近辺の物を定期的に壊す野郎に"美少女"の冠は渡せない


父さんも普通に可愛いからいいじゃない?

ってすぐに許可しやがって。。。


おばさん「ちょっまっまちなさいよーー!誰かあの人を捕まえて!!ひったくりよ!!」


ふと見ると、ちょっと離れたとこで黒いジャージ姿の男が、おばさんらしき人の買い物袋を持って自転車で逃走しているところだった。

俺の選択肢

・かわいそうに...

・俺たちじゃなくてよかったー

・これからカレー三日間かー

いつも俺の選択肢は非情だ。

しかし今日は隣に非日常がいる。


スイラ「なんだか悪い奴がいるみたいだね...」

太郎「おまえ、ちょまた無理すんなよ!」


言い忘れていたが


こいつは


普通の人間と..


一瞬、この暑い空気を振り払うように

強い風が吹き、周りの砂が舞い上がり、

隣を見た時もうスイラは居なかった。


俺はある程度わかったように、

さっきの黒ジャージの方を見ると

やはりそこにスイラはいた。


スイラ「こんちはー」

黒ジャージ「っ!!!??」

自転車を必死にこいでる黒ジャージ

の隣を "軽やか"に普通に走ってる。


いや、、むしろ追い越してる女の子が

いたら驚くのも無理はない。


スイラ「それあなたのものじゃないよね?」


黒ジャージは恐怖で返答する余裕もなく、

かなり必死に自転車を漕いでいる。


スイラ「話を聞きなさーーーーーい!」

黒ジャージ「っおあ!!」


次の瞬間、スイラが自転車を蹴飛ばし、

黒ジャージと自転車は吹っ飛ばされて、

黒ジャージは後から来たおばさんに捕まった。


黒ジャージが連行される時、

なんなんだあの女は!とずっと嘆いてた。

その女は大変満足そうに、


スイラ「結構調整うまくいったわね!

さすがわたし!

"空の天使" sky angel

とよばれるだけはあるわ」

太郎「よくそんな恥ずかしい二つ名言えるな」


しゃあない説明しよう!


こいつは、


"超越者"(スペシャリスト)


と呼ばれる存在らしい。


とある研究施設で人工的に改造された人間であり、"戦争の道具"にされる予定であったそうで、こいつはその研究機関から抜け出してきて今ここにいるらしい。


おばさん「どはぁぜはぁ...あなたはやいわねぇ..」

スイラ「わたしは速さだけは誰にも負けません!」


研究期間の話は嘘かどうかわからないが

こいつが常人より幾分速い存在であることは

間違いない。


太郎「あんま無茶すんなよ」

スイラ「困ってる人がいたら助ける!

当たり前でしょ!」

太郎「ではまず変な居候のせいで困ってるのですが助けてくれませんか?」


スイラから軽く空手チョップされた。

会った時に話してくれたが、研究所の中では、地球平和の為に超越者は作られたと

教え込まれるが、実態は全くの逆で

戦争の道具として最終的には

洗脳され戦闘機械人形のようになって

しまうらしい...それにスイラは気づいたが

周りの仲間に言っても信じてもらえず

自分だけ抜け出して平和を守ろうという

とても崇高な考えからである。

まあでもそれなりにいい奴だと思う。

この一週間見てきたが、こいつは人の役に立為に今みたいに万引き犯捕まえたり、沢山の人を助けてきていた。

少なくとも俺の100倍はいい奴だ。


しかし、普通に考えたら研究機関が

こんな重要な存在をそのまま野放しにする事はないと思うのだが、大丈夫なのだろうか、、案の定その瞬間はすぐきた。

俺たちの背後から声がして

フッと後ろを見た。


???「よぉ スイラ」



背後に立ってた男は2mくらい巨漢が

こちらを見ていた。

かなり顔は整ってるが目がギラギラしていて

怖すぎる。何より特徴的なのが

真っ黒い肌で真っ赤な髪に真っ赤な瞳

であり、こいつとは関わりたくないと

俺の本能が叫んでる。

ボクハカエッテカレーガタベタイ

ナニモミテナイ



スイラ「もしかしてオキナ!?」


やっぱ知り合いでしたかーわーわー。。

そうオキナと呼ばれた男は赤い瞳で

俺の方をチラッとだけ見て不機嫌そうな

顔になった。

ボクハイシコロ ダレモシラナイミエナイ


スイラ「ひっさしぶりー元気してた?」

オキナ「探し回ったぞぉ!ほら帰んぞぉ!」

スイラ「嫌と言ったら?」


オキナ「力づくでも帰らせるんだよぉ!」


オキナという男がスイラに向かって

走ってきて拳を繰り出してきた。


つづく